「布川事件」に思う その1「再審判決無罪おめでとう」

          ● 「無罪!」長い間の労苦を思うとーー

 2011年5月24日、水戸地裁土浦支部の神田大助裁判長は、強盗殺人罪の再審で、桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(64)に無罪を言い渡しました。待ちに待った判決「無罪」。本当に44年間ご苦労様でした。長い間よく耐えられたと思います。こんな当たり前の判決を得るために、どれだけの苦労をなさったかと思うと言葉がありません。途中で命を落とすことだってあり得たでしょうし。

          ● 桜井さんの印象         
私は、数年前、「国際人権デー」の宣伝で桜井さんと一緒に宣伝カーに乗ったことがあります。裁判所の前の道路でマイクで訴え、チラシを配ったりしました。その時初めてお目にかかったのですが、とても気さくな明るい方で、大きな耐えられないほどの苦しみを抱えているようには、到底みえませんでした。その明るさは、「無罪」という確信にもとずいていたのかも知れません。
 私は、民事で「冤罪」を被り、15年間闘っているけれど、どうしてもそれが頭から離れず、ゆーうつそうな表情になってしまいます。こんなことではいけませんね。

          ●お二人の感想

 判決後、ケーブルTV「朝日ニュースター」の「ニュースの深層」で、こう語ってみえました。

桜井さん「予想以上に安らかな気持ちになれました。腕時計をしているところに痛みがあって、それは拘束されていた痛     みからきたのだろうと思っています。これからはそうでない日が来るしょう。」
杉山さん「判決文に不満があります。検察官が証拠を隠していたことに触れていない点です。」
桜井さん「証拠開示は、裁判を行う上の大前提です。」
           
                                      今日はここまで。

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