民主主義なき自民党に明日はない ーアベ再選ー

 私が教師として在職中、学校の裏門の側にこの選挙区のポスターが全部張られる掲示板があった。その前で女生徒達が話している声が、聞くともなしに耳に入った。
「どの党がいい?」「そりゃ自民党よ、自由で民主なんだもん。」「そうよね。」
成る程、「名は体を表す」か。いつかは、それが間違いであることを悟らさなくては、と思ったことであった。

「自由と民主」を標榜する自民党が、「自由民主法曹団」を作っているのを皆さんはご存じでしょうか? ずっと前かられっきとした「自由法曹団」が存在して活動しているのは広く知られているところだが、自民党はそれに「民主」をくっつけて、それらしい団体を作ったのである。どんなメンバーが何をやっているのか知りたくてネットで検索したが出てこなかった。本物の方に聞いてみると、知らない人が間違えて連絡があったりするそうだ。笑ってしまう。
 まあ、狡くて詐称に近いことをやったんだろう。しかし、あることは事実で、今年の新年会に安倍首相が出席している。それなら、今回の戦争法案の賛成意見を公的な場で堂々と主張すべきだと思うが出てきませんね。

 私がこんなどうでもいいようなことを書くのは、自民党が党名から「自由で民主的である」ことを売り物にしてそのイメージを最大限利用しているからである。しかし、今回の総裁選はアベファッショそのものであったと思う。

 さて、本題は9/8に行われた総裁無投票再選。派閥全部がアベにひれ伏した。野田愛子氏が出馬しようとしたが、推薦人たったの20人が集まらず断念、というわけである。後での厚遇を期待してというが本当のところは分からない。次の選挙での公認がほしいということもある。要するに、国民はどうでもいい、自分の生き残りが第1ということだ。

 腐った自民党ーあんた達は全員落選だよー自滅党と改名お勧めー陰の声

 野田氏は、19人まで確保できたが、岸田派の切り崩しで総崩れになったという。戦争法案を通すためには、必須のことだった。こういう党に未来はない。

 党内の自由な議論を抑え、白紙委任を迫るのは、まさに戦争法案の強行採決と同じ手法である。これがアベの本質である。、憲法無視、自分だけの勝手な持論を振りかざすのだ。アベは「今は一国では平和は維持できない」「アメリカと組むと抑止力が高まる」という主張を繰り返し、国会での質問にまともに答えずヤジを飛ばしている。菅官房長官は、元最高裁長官の発言を「今は私人になった人の発言なんか」と聞く耳を持たない。
 こういう下品で低レベルの人達に政治を任せることは出来ない。

 皆さん、諦めず廃案めざしましょう。次のことも考えましょう。
                               これにて。