小池知事はオリンピック開催都市の首長としてふさわしいか?

 小池都知事がリオへ五輪の引き継ぎに行き、旗をもらって意気揚々と帰ってきた。果たして彼女はオリンピック開催都市の首長として相応しいだろうか。

 答えは「否」である。なぜなら、小池知事は差別主義者であるからだ。私はそれを彼女が在特会女性部で講演したことからも知っていた。しかし、8/8東京新聞「小川勝の直言タックル」によると、まさに日本の政治の中心、国会で起きた事であって、公の場での差別発言に深く憂慮せざるを得ない。
 以下、同記事に私の感想も交えてお伝えする。

      ●小池知事の過去の差別的言動

2013年11月、特定秘密保護法を審議していた委員会で、生活の党の玉城デニー議員が質問した際、当時自民党の議員だった小池百合子氏が「日本語読めるんですか。わかるんですか。」と野次を飛ばした。
 玉城議員は日本人と米国人とのハーフで、「ハーフという出自をからかったことばとして受け取った」と語っている。それ以外の解釈はあり得ない、玉城議員はどんなに口惜しかったことか、と思う。本来なら懲罰動議を出すべきだ。小さな党だからと馬鹿にしていたのか。メデァが報道しなかったのも解せない。

      ● スポーツ界の差別への対応・浦和への処分

 近年、スポーツ界での差別への対応は、極めて厳しくなってきている。
 例を挙げれば、Jリーグの浦和のサポーターが「JAPANESE ONLY]の横断幕を掲げたとき、浦和には無観客試合、サポーターグループには無期限入場禁止処分が申し渡された。
 国際サッカー連盟は、2013年5月に反人権差別への闘いを決議しており、この処分はそれを受ける形で村井満チェアマンが厳しい処分に踏み切ったという。

 私は、このチェアマンの偉大さを讃えたいと思う。。

       ● 小池知事のなすべきは‥‥‥

 小池知事のなすべきことは、引き継ぎの旗を振り回したり白い勝負服とやらで「おもてなし」をすることではない。五輪精神や世界のスポーツ界で常識とされる差別に対する判断基準を身につけることである。
 あらゆる差別を禁じているIOCの価値観を守っていく任務を負っている以上、小池知事は自らの思想信条を問い直し、生まれ変わられるよう切望する。

                              これにて