遅まきながら「新年おめでとうございます」・「人間の条件」・「派遣村なし」

★ お許しを
 松の内も瞬く間に過ぎました。正月気分も抜ける頃というのに「新年の挨拶」をする私の間抜けさ加減をどうぞお許し下さい。パソコンの部屋が暖房を入れても暖まらないので「寒い、寒い」と延ばし延ばしにしていたのですが、今日いただいた年賀状に「ブログ見ていますよ。」とあったので、「さあ、がんがろう。」と書き始めた次第です。
 読んでくれる人がいるというだけでこんなにやる気が出るのだから、人間を動かすのは「感情」なんですねえ。「人間は感情の動物である。」とはよく聞いた言葉ですけれど。

★「人間の条件」
 お正月で、いちばん印象に残ったのは、映画「人間の条件」(仲代達矢主演)でした。私が就職した頃(1960頃)、五味川純平のこの小説が1000万部のベストセラーになり、職場(会社)でよく話題になったものです。映画は1部〜6部まであるので、正月に映画館でぶっ通しで上映していました。改めて今年、自宅でケーブルテレビで見て引き込まれ、戦争責任について日本人が真剣に考えた時代のあったことを思い起こしました。
 今のような時代がくるなんて、予想できないことでした。

★「派遣村」はなかったけれど
 今度は東京都の協力がなく実施できなかったというのが残念。でも、湯浅さん達有志で行った電話相談では、106人から相談があり、対応されたそうです。「自殺しかなかった」「どこへ相談していいか分からない」「生活保護を求めたら『まだ若いから』と受け付けてもらえなかった」などを聞くと、この国のありよう、政治の貧しさに怒りが湧きます。人として生きられない社会があっていいのか。私がなにもできないのが口惜しい、せめてお金があればと思ったことです。