♪新国立合唱団員・八重樫節子さん、最高裁勝訴確実♪

ご無沙汰しました。この度の地震原発事故でショックを受け、まるで自分が被災者になったような心持ちで落ち着きません。毎日考えるのはこのことばかり。こういうのを疑似被災というんだそうです。いろんな情報に触れ、考え込んでしまう毎日です。何が起きるか分からないので落ち着きません。

           ♪ 八重樫さん契約打ち切り事件、最高裁口頭弁論開かる!
 でもこの間、注目すべき裁判がいくつかありました。そのひとつは、3月15日、「新国立合唱団員・八重樫節子さん契約打ち切り事件」の口頭弁論が最高裁で開催されたことです。これまで敗訴続きでしたがこれで勝訴間違いなし。
判決は3月12日。ニュースに注意して下さいね。

           ♪ 許せない人権無視
 八重樫さんは1998年4月以降約5年間、年間約40回のオペラ公演に出演するために約230日も新国立劇場に出勤して、練習や稽古に参加。契約は1年。それでも年収は300万円位しかありません。
 新国立の理事長は「雇用関係ではない」といって「音楽家ユニオン」との団体交渉に応じないので、提訴したものです。
            ♪ 国際的に恥ずかしい事件!
 オペラ劇場等に所属する合唱団員が、労働者として認められていないのは、国際水準からいっておかしいのです。アメリカ合衆国、ドイツ、フランス、オーストリア、イタリア、ハンガリー、イギリス、ギリシャ等々(後は省略)の国々では合唱団員は、労働組合に加入しています。日本は、こういう点において大変遅れています。

            ♪  音楽家のための闘争に拍手       1
 私は、八重樫さんの支援コンサートに何回か行き、美しくて暖かなソプラノの歌声に聞き惚れました。1年に30回の公演は、さぞ大変だったろうと思います。自分だけの為でなく音楽家の労働者性を勝ち取るため、渾身の力で闘った八重樫節子さんに敬意を表します。誰かがやらなければならなかったことです。