八重樫節子さん最高裁勝利判決 おめでとう!

             ♪ 八重樫さん勝つ
 4月8日に紹介した新国立劇場の合唱団員・八重樫節子さんの争議が12日、最高裁で勝利判決を勝ち取りました。新聞でご覧になった方もいらっしゃると思います。
 主文が「原判決を破棄し、東京高裁に差し戻す。」というものですが、争点だった労働者性がキチンと認められました。下級審では労組法の労働者に該当しないといって、全くの門前払いの判決でした。逆転したのですから本当によかった。最高裁は事実認定をしないので、これから高裁でまた審理することになります。が、差し戻しですから、勝訴間違いありません。

            ♪  最高裁逆転は滅多にない
 最高裁で逆転するのは希有のことです。私は、当方の証人を全く採用せず、証人を1人も出せない上、証言が変遷する中神元校長を勝訴させるという不当判決を受けて2度上告した経験がありますが、ダメでした。最高裁は公正は判断をするとは思っていません。「人権を守る最後の砦」、とよく言われますが、今、それを果たしているとはとても言えない状況です。そんな中で、八重樫さんがよく勝てたと、自分のことのように嬉しいです。

              ♪ 最高裁審理の仕方
 最高裁のやり方は、まず裁判官の前に裁判官経験者である調査官が読んで、判決の変更を要するものを意見をつけて裁判官の方へ回すんだそうです。ここが第一の関門。大抵はここで回してもらえず、却下ということになってしまいます。その後、裁判官が回り持ちで読む。これが第二の関門。これで決まります。会議を開いて議論することはあまり無いとのことでした。まあ、調査官の考え方に大きく左右される様です。だから、公正で良心的な人に調査官になってもらわないと。勿論、最高裁の裁判官が、公正・公平でないと一番困るのですが。