都教委へ請願します。ご協力を!


これまで再雇用選考のやり直しを都教委に求めてきましたが、受け入れてもらえず、理由を聞くと「要綱通りに選考したから」というのですが、実は要綱違反を幾つもしています。それでこの度請願をすることにしました。長くて読みにくいかも知れませんが、請願署名にご協力下さる方はFAXでお知らせ下さい。1名でも歓迎です。
 FAX 03−3991−3727です。

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再雇用教職員の誤った選考に関する請願
201 年  月  日
 東京都教育委員会委員長 木村 孟 殿

         請願者代表
        住所

                    氏名 (交渉中)   印

請願者数 合計 名

要旨
都教委が行っている定年時の教職員再雇用選考について、その決定に異議申し立てがあり誤りが判明した場合には、選考結果を変更するか公正な再選考を行い採用する、或いは相応の損害金を支払うべきである。

趣旨
1, 長年東京都の教員として勤務、定年まで勤め上げた者に対する選考は、公平になされねばならない。しかし、区立学校の教員の場合、都教委に上がってくる校長の推薦署や区教委の報告等に基づき都教委が合否決定するため、誤った判断をすることがあり得る。なぜなら、これらの文書や報告に虚偽があったとしても、都教委はそれを見破ることは不可能であるからである。恣意的に記入された否定的評価や捏造の報告により不採用の決定を受けた教職員が泣き寝入りする他ない現状は、正義や地方公務員法の「公平・平等の原則」に反するので、改められなければならない。

2,1995年度の都教委再雇用選考で不採用とされた田畑和子(元豊島区立千川中学校教諭)の実例を以て、選考文書の内容及び区教委からの報告が虚偽である場合があり、それが重大な違法行為であることを説明したい。

①、校長の推薦書の「健康状況悪い」との記載は、全くの虚偽である。
田畑さんは、退職時から7年程遡っても、在職中に体調不良で休んだのは、中神校長(当時)時代の1回(平成6年3月20日)のみである。「健康」が採用要件であることを鑑みると、中神校長が田畑さんを排除する目的で意図的に虚偽を記入した事が窺われる。

②、豊島区教委成田指導室長(当時)から都教委人事部選考課長へ報告した「教頭は田畑教諭に副担任として学級担任が出張や年休で不在の時、朝の学級活動やロングの学級活動の指導、道徳の時間の指導をすることを指示したが、拒否し行わなかった」は、全部虚偽である。田畑さんは1回も拒否したことはない。
 虚偽である証拠は、平成7年度の生徒出席場に田畑さんが教室で指導した記録が残っていることである。1年間43回もの回数が記録されている。成田室長は、中神校長からの情報を信じ、自分では確かめなかった、と後日語った。
 この件を成田指導室長は、「服務、規律に違反し上司の命令に従わなかった事実」の中の1つとして都教委に報告した。

③、成田指導室長が「田畑教諭は運動会の全体練習をサボった」と都教委に報告したが、これは田畑さんを陥れるための悪質なウソであることが、よく分かるケースである。
 田畑さんは平成6年12月5日、校長室に呼ばれ、「先生には批判があります。ある人から全体練習に出なかったと連絡があった。私は、『お体の具合でも悪かったのでしょう。』と答えておきましたが。」と詰問された。田畑さんは、全体練習は9月14日であったこと、その時間は教務主任に頼まれ電話番をしていたことを思い出した。学年の先生2人がそれを憶えていたので、校長は間違いを認めた。
 こうして一件落着したのだが、解決済みのこの事件が、成田室長から上記のように「サボった」と都教委に報告され、不採用の大きな理由となっていた。校長自身が誤っていたと認めたにも拘わらず、中神校長は区教委に「サボった」と情報を入れていたのである。この件は、校長が田畑さんを陥れようと仕組んだことが明白であることを示している。
 この件を成田指導室長は「頻繁に怠業がみられたこと」の1つとして都教委に報告した。

④、成田指導室長は、年次休暇の取得の仕方が悪い、と卒業式を例に挙げて、次のように都教委に報告した。
 「例えば卒業式は、入学式と並んで学校にとっては最も重要な行事です。しかも田畑教諭は、平成6年には3年生の副担任だったわけで、生徒達の気持ちは想像するに余りあります。仮に何か重要な理由があったにせよ、全職員で準備し祝ってやろうという姿勢が教師としての良心であり常識であると考えます。同僚達は唖然とした思いで田畑教諭の年休取得ぶりを受けとめていました。」
まるでその場にいて見ているような描写をし田畑さんを非難している。勿論これも中神校長の情報提供によるものであるが、「理由も言わず出られるのに休んだ」ということを基礎事実とした非難である。しかし、これは虚偽なのだ。田畑さんは激しい腹痛のため休まざるを得ず、当日の朝、教頭にキチンと電話連絡し理由も告げているのである。それは、同僚によって確かめられた。虚偽を基礎事実として田畑さんを教師たる資格がないと非難し、同僚の様子まで捏造したのである。
 この件は、「協調性、社会性に著しく欠ける事実」の1つとして都教委に報告された。

3,捏造理由が多く多岐にわたるが、ここでは4件に留めた。しかしその異常さ、何としても嘱託教諭にさせないぞ、という執念は分かっていただけると思う。
 田畑さんは成田指導室長と面識はない。上記②〜④はすべて中神元校長の情報提供によるものである。しかし、それを信じて真偽を確かめず都教委へ報告した成田指導室長の行為は、あまりにも軽率であり、中神校長と成田指導室長の共謀が疑われる所以である。

4,このように田畑さんは理由を捏造され、再雇用を拒否された。この例で明らかように、区教委と校長が組めば不正な選考が成立するのである。そして、甚大な経済的損失を被り精神的にも打撃を受けた被害者には何の救済措置もない。

5、都教委が正しい教育行政を進めようとするなら、田畑さんの場合のように不正な選考であることが判明した場合、再選考をして採用するのが筋というものである。人間に過ちがあるのはやむを得ないことではあるが、それを是正することができるのも人間に良識があるからである。

6,田畑さんの場合を例に挙げ説明してきたが、他にも無念の涙を流して泣き寝入りしている人が存在する。長年真面目に仕事をしてきて突如このような不当な目に遭わされた者の気持ちを、都教委は考えたことがあるのだろうか。後半生はこのために惨めなものになってしまうのである。これは、人権蹂躙である。

7,再雇用希望者の人権を守り、公平を期するために、ぜひ、この請願を受け入れてほしい。これができない法的根拠はないはずである。コンプライアンスの大切さを説く都教委であるから、選考要綱の不備(選考書類や報告の虚偽を見抜けない)について都教委の責任でよき対応をお願いしたい。それが、都民の教育行政への信頼に繋がると確信している。
      以上