日本ジャーナリスト会議6月集会になぜ土肥元校長が発言するの?

大変ご無沙汰しました。幾つものことが起きて対応に追われ、余裕がありませんでした。
きょうは大きな疑問にぶつかったのでお知らせしようと思います。

それは、「橋下大阪市長の正体、メディアは究明を」と銘打った上記集会です。「支援する会」によると、「橋下市長の教育支配を許さない」関連で土肥元校長が発言予定のようですが、私はかれはそれには相応しくないと思うのです。なぜなら、土肥元校長は、職員会議採決禁止に対し都教委に異論を述べメディアに大々的に登場したものの、自分は都教委に従って採決しなかった。また、<「君が代」起立斉唱>の職務命令を出し、事故報告書を提出し、三鷹高校の複数の教員を懲戒処分させたからです。つまり、土肥校長は、「都教委に抵抗したたった一人の校長」として売り出し、もてはやされていますが、それは虚像にしか過ぎないということです。かれは、都教委の言うとおり教員を弾圧したのです。
 私は、この集会の主催が「日本ジャーナリスト会議」という団体であることにこだわざるを得ません。報道というのは、真実を追求せねばならない筈です。朝日、毎日、東京各紙は土肥氏の言うとおり載せるだけで調査をしなかった。調査すれば「たった一人の反乱」なんて書けなかったでしょう。こういうジャーナリストが集まって何ができるでしょう。
土肥氏は「法令遵守したのに再雇用拒否された」のが不満で都教委を提訴したと述べています。この「法令遵守」というのは都教委の指示にしたがった、つまり<職員会議採決禁止と「君が代」起立斉唱>に校長の権限を使って弾圧したことを指しています。
土肥氏は、地裁敗訴の際、「勝てば、大阪の歯止めになれたのに」と残念がって述べていましたが、どうしてそうなるんでしょうか。
自分が何をしたか分かっていないのでしょう。私はその人の行為で人を判断します。
記者・編集者の皆さんは、何を調査し、土肥喝采の記事を仕立て上げたのか、一体誰に取材したのでしょうか。不完全な取材が、今の状態を招いていると思います。どの集会に、誰がどんな発言をしようとも勿論自由です。ただ、私は真実を知らない故に、こういう状態が進んでいくのを懸念しています。

日本ジャーナリスト会議の皆さん、如何でしょうか。