橋下知事の慰安婦発言 責任ある安倍首相はどうするの?

国連の人権規約に基づく拷問禁止委員会から、日本政府が橋下発言への見解を求められた。社会権規約委員会も、元慰安婦のの人権が守られていないと指摘している。同委員会は、「強制的に慰安婦になったわけではない」との主張が日本にあることに「到底受け入れられない」という態度を示しているそうである。{石原元都知事の発言のひどさ)

さて、安倍首相はどうするのか。うまい具合にお茶を濁そうとするだろうが、できるかな? 元はといえばこれは安倍首相から発しているのだ。村山談話河野談話にケチをつけ、自分も内容を変えた「談話」を発表すると息巻いていたのは、安倍首相ではないか。慰安婦に国の関与はないという閣議決定をしたのは、安倍内閣である。橋下市長は「自分は政府発表のものしか読んでいない」と何の学習もしていないと言っていた。

つまり 橋下氏は無知で勇み足だったが、安倍首相の慰安婦についての考えに影響を受けていることは確かだ。この責任をどう取るのか。24日になって「河野談話を継承する」と閣議で決めたそうだが、今の嵐を避けるため、心にもない決定をしたに違いない。それはこれまでの経緯をみれば分かることだ。

安倍首相は、自分の前に橋下氏が国際的に非難される目に遭い、難を逃れたと思っているのではないか。
アムネステイなど、20カ国、68団体からも、橋下発言が非難され、政府に「橋下発言を非難し、慰安婦にたいする重大な人権侵害だったことを認める」よう要求されている。

こういう問題になると予想できず、選挙で勝ったから、今のうちにドンドンやりたいことを進めようとした安倍一派は、国辱ものである。本当の歴史を教えまいと「自虐史観」と名付けて非難してきた策略はもう捨てよ。教育基本法は、元に戻せ。

このままでは、日本の孤立は、目に見えている。戦争前の日本に帰ろうという時代錯誤に正当性はない。

付け足し……生徒作成の掲示物「南京大虐殺」を否定した中神校長は、彼らの「道具」の役割を嬉々として演じたということです。
                                  ではこれにて。