中神校長の「南京大虐殺」否定事件による「思想差別」とは?

きょうは、判決を待っている裁判の「思想差別」についてお伝えします。
これは、二次訴訟の終わりに発覚した、中神校長の区教委宛文書による思想差別を訴えたものです。
これも、再雇用拒否と関係があります。長いかもしれませんが、是非お読み下さるようお願いします。
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   私が定年を迎えた年、中神校長がとんでもない事件を起こしました。

 ●中神校長が生徒作成掲示物「南京大虐殺」を否定した事件

1995年の文化祭で、前日、「南京大虐殺」の掲示物を見た中神校長は、早速担当の社会科教諭を呼びつけ、「偏向している」と難癖をつけました。戦後50年に当たり、2学年は「戦争をめぐって」というテーマで、被害、加害の両面からいくつもの項目について取り組んでいました。その加害のひとつが「南京大虐殺で、教科書にも掲載されています。
 校長(技術科免許)は「百人斬りはできない。刃こぼれするから」と言うので、教諭は「一本の刀で斬った訳ではないでしょう。新聞に出た記事ですよ。」と説明しました。しかし、校長は「どの教科でも指導できる」と言って、教諭に校長の考えた「断り書き」の掲示を命じましたが、教諭は断りました。
 すると、校長は、学年主任に命じて次の文言を無署名で掲示させました。

★戦争についてはそれぞれの国、立場で意見や見方が違ってきます。
★今回提示した内容についてもいろいろな考え方があり反論もあります。
★私たちが一人一人、これからも何が真実だったかをしっかり見つめていきましょう。

これは、生徒の掲示物を否定したものです。一見寛容に見えますが、「南京大虐殺はデッチアゲだ」「日本は侵略していない」という歴史歪曲を認めることにもなり、これまでの政府見解を否定するものです。

     ● 校長は説明を拒否
 教師たちは、職員会議で校長に説明を求めましたが、校長は、少し言い訳をすると、「時間!時間!」と叫んで会議を打ち切ってしまいました。そして、その時確約した「会議の継続」を、屁理屈をつけて守りませんでした。

●  校長は虚偽内容の文書を区教委へ提出
校長は自らが引き起こしたこの事件について、組合を中傷した虚偽内容の報告文書を区教委へ提出していたことが、二次訴訟の終わり頃に発覚しました。
このような問題については区教委に報告義務はありません。しかし校長は進んで報告書を提出。その内容は、生徒が出典を明らかにしているのに記載せず、「露骨に左翼的な発想」と断じ、それを教師のせいにして非難するものでした。

▲「(全員が参加する)職員会議を開けという田畑教諭とは意見がずれた。」
 として、担当の社会科教諭名、職場委員名と共に、田畑さんの名を記載。
▲「校長としては教職員団体の学校分会が全職員を戦争認識論争に巻き込
 みたいとの意向に乗るわけにはいかぬため、全員で討議する場は考えて
 いない。」 と真意を披露。

と、田畑さんの名を挙げたり(これは事実に反する)、職員会議継続の確約をしておきながら「一人でも納得したという教員がいる以上全員参加の会議を開く必要はない」と屁理屈をつけて拒否した自分の真意を得々と報告しています。

 この文書で初めて分かったのは、教員の、校長の考えを聞きたいという真摯な要求を、組合活動であると曲解し、教員を騙したことでした。(ビックリ!)

      ● 組合嫌悪の表れ
校長は、日ごろから組合を極端に嫌悪しており、都教組豊島支部支部委員、婦人部副部長、千川中分会の職場委員を務めた田畑さんを陥れようとこのような虚偽報告に及んだと思われます。いずれにせよ、「露骨に左翼的な発想」に与するとして田畑さんの名を区教委に報告したのは事実であって、許されることではありません。
 
   ● 日頃から田畑さんを監視
一次訴訟でも、校長は、田畑さんの集めた生徒の国語ノートを無断で見たり、各ラスの配布棚に入れた田畑さんの生徒宛配布物をチェックしたりして、「思想的偏りはないか」を調べていた、と陳述・証言をしています。まるでスパイです。毎日顔を合わせていながら何の会話もせず、コソコソと何かを探っている‥‥こん偏見の強い校長のもとでは、教育の自由と生徒の学ぶ権利は侵害されます。
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こういう風に中神校長は、自分の引き起こした恥ずべき事件を利用して、私を陥れました。再雇用拒否の大きな一因になったと思っています。
中神校長の周りにいる方は、どんな密告をされるか、ご用心、ご用心。
                                    では、今日はこれにて。