「表現の自由」も「首長の役割」も分かっていない、自民議員土屋正忠氏

昨夜は涼しかったけれど、今日はまた猛暑が戻ってきました。皆様、お変わりはありませんか。私は体調を崩したので、おとなしくしています。

 でも、日々報道される事柄に許せないものが多く、自分の裁判が結審したこともあって、そちらの方に強い関心が引き寄せられています。放っておけないことがありすぎます。

 そういう中で一番気になったのは、自民党衆議院議員土屋正忠氏が長崎市長の平和宣言をブログで批判したことです。

 曰く「平和を維持するための選択について語りたいのなら、長崎市長を辞職して国政に出る事だ。」
 私は、広島市長より長崎市長の平和宣言の方が、集団的自衛権を取り上げた点ですばらしいと評価していたので、土屋氏が言い出したことが腑に落ちませんでした。
 田上長崎市長は「『戦争をしない』という平和の原点が揺らいでいるのではないか、という不安と懸念が急ぐ議論の中で生まれている。‥‥‥日本政府は‥‥この声に真摯に向き合い耳を傾けることを強く求める」と要請したのです。何がいけないのでしょうか。私は「よくぞ言って下さった」と感動していました。
 12日の東京新聞では「首長経験者『言語道断』」という見出しで、“集団的自衛権を、鈴鹿市長、静岡県知事が批判している。松阪市長を中心に違憲訴訟を起こす動きもある”と紹介。元鳥取県知事、元総務相で慶応大学教授の片山善博
氏の「言語道断で理解できない。首長は国の施策決定に参画できないが、住民の安全を守るために意思表明するのは表現の自由だ」という言葉で締めくくっています。
 土屋氏は、東京都武蔵野市長を6期つとめた後、2005年に初当選。総務政務官などを歴任しているそうです。取材に応じないのは卑怯だと思いますが、ま、そういうちっぽけな人間なのでしょう。

‥‥‥と言って私はこの人を許すわけではありません。閣議決定したメンバーと共にメモしておき、これらの人を次の選挙では落選させたいと思っています。こんな考え違いの人には議員としていてもらっては困る。ヒョッとすると、自分は武蔵野市の市長を6期もつとめた大物なのに注目してもらえないというネタミがあったのかもしれません。あまりにも常軌を逸した発言だから、つい、そんなことも考えてしまいます。
 でも、菅さんに勝てなくて、やっと比例で救われたんだから威張ることはないんですよ。今度の発言で、安倍さんと同程度の人間であることが露呈されたから、もう政治生命に期待が持てないんではないでしょうか。
                                     では、また。