どうして支持率があがったの???

5日の新聞を見てビックリ。何と内閣の支持率がかなり上がっているのだ。日経が60%(+11%)、共同通信は54,9%(前回49,8%)、毎日だけが横ばいで、47%である。女性五人の登用が好評で、思惑通りこれが功を奏したのである。
 日本人はこんなにお人好しなのか。それとも女性というだけで善良で潔白であるというイメージを持ってしまうのか。前回、軍国少女と名付けた三人が、もし女性でなかったら60%近くの人が評価するだろうか。

 たとえば、高木早夫という男性が、政調会長として「ヘイトスピーチと国会デモは同じだ。うるさくて仕事にならんから、規制しよう」「河野談話の見直しも官房長官にしてもらわないと」と言いだしても通るだろうか。稲原朋康氏が、南京大虐殺「百人斬りはデッチアゲだ」とか「沖縄で軍が島民に自殺を命じたことはない。」と大江健三郎氏を訴える裁判に関わったりしても、歓迎するだろうか。

 私たちは、議員の普段の活動をチェックし情報を共有する必要があると思う。それに、安倍晋三が、「日本を戦前に戻したい」と政策を進めているのだから、女性だからといってよい印象を持ってしまうのは官邸の思う壺である。

 小渕優子経産相になって、「原発の再稼働を進める」と明言。国民の反対があろうが、特に若いお母さん達が子どもの食材に悩んでいるというのに、意に介さないのだ。この人は将来の総理候補というが何が優れているのやら。いつぞや、民主党政権の時、国会で質問に立って「自分の父親が如何に優れているか」を強調して民主党の首相をこき下ろしていた。小渕元首相を神様のように思っているらしい。
 TBSの社員でスタジオをドタドタ駆け回っていたとき、父の急死で説得されて立候補し、苦労せず国会議員になった人である。今回は経産大臣として党の方針で、ほとんどの国民が反対している原発政策を推し進める役割をもらった。安倍の手足となって邁進するのだろうが、そのため、又被害者が出るかもしれないことに頓着しないのだから、良心はどこかへ置き忘れてきたらしい。
 私は、こういう人事を評価しない。
 
 これで支持率が上がるなんて、国民は騙されているとしか思えない。「憲法無視」「秘密保護法」「集団的自衛権」「原発推進」「軍事大国」「大企業優遇」「労働者冷遇」「教育への政治介入」「原発売りこみ」「経済政策?」「武器輸出」「徴兵制度」‥‥きりがないので止めるが、これらがドンドン進んでいく。もう日本は、政府が国民を不幸へ導いた戦前へ戻りつつある。
 最後に。
 経済がよくなるというのも眉唾物だ。今度の塩崎厚労大臣は、年金資金で株を買うといっている。安倍首相はそれを見込んで大臣に取り立てた。安倍自身がやっているようなものだ。年金積立金は積み立てた国民のものである。これに手をつけるなんてうまくいってない証拠ではないだろうか? 前に大損したことがあって、マスコミに随分叩かれた。今度は何もいわないのか? 不安である。
 こんな日本 あなたはどうする?
                                 ではこれにて。