ユネスコ記憶遺産「南京大虐殺」採用はおかしいか?

南京大虐殺」は、私の再雇用拒否と関係があり、関心を持ち続けている。中神校長も、流石に事件については「あったと思っている」と言っていた。

この度、日本政府は、ユネスコが記憶遺産としたのを、中国が南京事件を政治利用したとして大々的に宣伝し、ユネスコの分担金を減らすとまでいっている。この騒ぎ方は尋常ではない。私は、政府の「閣議決定と違う」を振りかざす抗議に異を唱えたい。理由は次の通り。

① 「南京事件」採用のどこが気に入らないのか、ハッキリしていない。
 前は「南京大虐殺」と言っていたが「南京事件」という言い方にしたのは、政府が、殺した数がそんなに多くないという見解をもっているからのようである。中国は30万人といい、日本政府は4万とか言っているようだ。その根拠も曖昧であるし、4万だったら大虐殺とは言えないなんていうのは屁理屈であるである。石原慎太郎は、「無かった」と事実そのものを否定しているし、名古屋市の河村市長は「私のおじさんはとてもいい人で、人を殺すことは出来ないから」と事実を否定している。なんといい加減な根拠だろう。ちなみに、名古屋市教育委員会は、今度の教科書採択で中学校歴史教科書に育鵬社の教科書を採択した。
 教育委員会は、教育には素人である人たちから成り立っている。これは、意地悪でいっているのではなく、法律がそうなっているのである。だから、従来は、専門家である教師の意見が通用したが、アベ首相により教育基本法が改悪され、政治が介入できるようになってしまったので、戦争賛美、戦前回帰、神様の話が沢山掲載された育鵬社の教科書が採択されるようになった。安倍首相の目論んだとおりにことは進んでいるのである。
 話を元に戻すと、政府が政治利用というのは「虐殺数が食い違う」ということだけだから、それをハッキリ言うべきだ、ということ。今は混乱している。

② 日本からは「シベリア抑留」が採用された。ロシアはら抗議が来ているが日本は受け付けない。これは、政治利用ではないのか。

③ 世界遺産に日本が軍艦島を申請した際、韓国から強制労働された辛い事実があると抗議されたが、受け付けなかった。

④ 札束で顔をひっぱたくやり方は、品性が疑われる。日本国民として恥ずかしい。

 こういう訳で、私は自分勝手な日本のやり方に賛成できない。野党にも、もっと学習してほしいものである。
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次回は、私が傍聴したこの事件の裁判について書きます。日本がどんな残虐なことをしたのか、元兵士の記録を通してお伝えします。では、これにて。