政治資金流用・公私混同疑惑を追及された舛添都知事は、イジメに遭ったのか?

 週刊文春の記事から始まった舛添都知事の不祥事は、想像を絶するひどさと彼の傲慢さで私たちを驚かせた。自己の財産形成と贅沢で趣味を存分に味わえる生活が、彼を満足させていた。
 都民の怒りはすざまじく、舛添氏の様々な抵抗も空振りに終わり遂に辞職に至った。これは当然の帰結で、苦しい生活の中から税金を納めている者が関心を持ち怒るのは正しいと私は思う。
 しかし、有識者の中には、これを「イジメ」ととって、マスコミや有権者を非難する人が現れた。
私は、これは当然の権利を行使したのであって、イジメとは別であると思う。マスコミには、権力監視という役割がある。
 ところが、自民党公明党民進党によって辞職の意思表示以後、集中審議はなくなり、百条委員会設置は否決され、疑惑はうやむやで終わったしまった。
 民進党は何を考えているのか。与党でもないのに追及をしなくていいとは何たることか。これで都民の支持は激減するだろう。
 税金の使い方が公正かかどうかを知るのは、国民の権利である。「イジメ」なんて言う低次元の問題ではない。
 私は都民だし公立中学の教員だったから、石原慎太郎以来の都知事の教育政策には辟易している。

 次の知事に期待したいが、その前に真相究明し、舛添氏に責任を取らせたい。選挙に影響が出ないように目論んだ自民・公明両党の勝手にさせたくない。安倍首相は、舛添氏と一緒に宣伝カーの上で応援演説していたし、前妻の片山さつき氏に応援を頼むほどの熱の入れようだった。
 片山氏にとっては屈辱である。彼女が断ったのは当たり前だ。

 安倍首相は製造物責任をとるべきだ。知らん顔して済ませようとしているのは卑怯である。

                                      これにて