都知事の選び方

 都知事選の今の状勢が、小池、筯田、鳥越の順だというので気が気でなりません。
先日までは、小池、鳥越が競っているとのことでしたが、最後になってしまいました。

有権者は、目の前の自分の利害しか考えないのでしょうか?

待機児童の問題は、3者とも改善すると言っていますから、大して違いはありません。
私は、候補者が仕事上どんなことをやってきたかが鍵だと思います。

小池氏は自民党員です。自民党員はそうでない増田さんよりも小池さんの方を当選させようとしているそうます。自民党員としての誇りがあるのでしょうか。自民支持層の3割は小池さんに投票する。小池氏はかねて核武装を主張しているタカ派ですよ。
 私は、元防衛大臣で、ヘイトスピーチを容認している人が都知事になったら、都政はもっと悪くなると思います。
 特に、教育行政は今も全国一悪いのですが、それに輪を掛けること必至です。上意下達が徹底し、自由のない戦前のようになってしまうでしょう。
 今でさえ、都立高校が自衛隊で三日間の訓練に行かされたりしています。
 今月の2日には、横田基地アメリカの軍人達が、武蔵村山五中のフェスティバルの一環として、「障害物競走」の指導を受けました。これは東京新聞他、各紙で報道しましたからご存じの方も多いと思います。

パフォーマンスの上手な小池氏に騙されてはなりません。「女性が都知事に なってもいいじゃない?」と媚びを売っています。これは「逆セクハラだ」と佐藤綾子氏が判定しています。


 筯田氏は、官僚でしたが、小沢一郎の支援で岩手県知事に当選。しかし手腕はなく、借金を二倍に増やした。そして、県外の出張が多く、飛行機はファーストクラス。議会から、出張の日が多過ぎると追及された。そのうち、小沢氏が落ち目になると離反して自民党にすり寄った。小沢さんの秘書が怒って筯田氏にコップの水を掛けた、というのは地元では有名な話だそうです。本人は、自民党総務大臣にしてもらって大満足でしょうが。
 今度は都知事にしてもらえるのですから、欣喜雀躍といったところですね。とても嬉しそうです。
 でも、こういう変わり身の速さには、人間として全く信頼できません。


 鳥越氏は、元ジャーナリスト。毎日新聞記者。元「サンデー毎日」編集長。
「埼玉県の桶川女子大生ストーカー殺人事件」を長期にわたって綿密に取材し、ついに新事実を引き出したことを記憶しています。これで「日本記者クラブ賞」を受賞しました。最近は、アベ政権によるマスコミへの弾圧に対し、田原総一朗氏、青木理氏らと共に、抗議活動を行いました。
 鳥越氏の立候補の動機はハッキリしています。改憲勢力参議院選での勝利から、この流れを変えたいと言っています。長野県で野党統一候補で熾烈な闘いの末勝利した元TBS報道部の杉尾さん、原発再稼働反対で闘って鹿児島県知事として当選を果たしたテレビ朝日コメンテーターの三反園(みたぞの)さんをみて、自分もこうしてはいられないと思ったそうです。
 
 こうして3人並べてみると違いがよく分かります。動機は鳥越さんに納得がいきます。
 私は、都教委の現場への締め付けや不正の数々を知っています。事実無根のデッチアゲ理由で再雇用拒否に遭いました。都教委は検定済みの教科書が気に入らないと文句をつけ使用させない等、やりたい放題です。
 こういう都教委を改革できる鳥越さんに知事になって欲しいと熱望します。
                                    以上